スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

トピックス! 家族の中の暴力  「子育て」の憂うつ~「母」への重圧 

2015年度10・11月号の名古屋YWCA機関誌より

「家族の中の暴力」
「子育て」の憂うつ~「母」への重圧


私たち女性が「母」である時、
社会からはいつも「良い母」を求められます。

「良い母」はどのようにして証明されるのでしょうか?
多くは「子どもが良い子」「子どもに対する献身的な育て方」で
あることで評価されます。

例えば、電車の中で子どもがぐずったり、泣き出したりしただけで
「しつけがなっていない」とバッシングされたりします。
子ども連れの「母」がスマホを見入っているだけで、
「子どももみないで自分勝手」と非難されます。

 こんな社会からの重圧を受けながらの子育てでは、
窮屈になってくるのも当然。
子どもは一人の人間であり、
親の思い通りになることの方が少ないもの。
でも「良い子に育てる良い母」にならなければと一生懸命になるあまり、
子どもを支配せざるを得なくなり、
子どもへの態度もきつくなったり、叩いてしまったり…。
その後に「悪い母」だと後悔するものの、
子どもへのイライラはつのるばかり…。

自分は虐待しているのではないかと、
誰にも言えずに悩んでいる母は少なくありません。

もう一人の「親」である「父=夫」の存在は希薄で、
相談しても「まかせてあるから」と頼りになりません。

「子育て」にまじめに取り組めば取り組むほど
出口のない渦の中にまきこまれ、悪循環にとらわれていきます。

 「母」に対して、もっと尊重し、温かく応援できる社会になればと願っています。

スポンサーサイト

トピックス! 「家族の中の暴力」 DV(配偶者間の暴力)家庭で育つ子どもの生き辛さ 

2015年度8・9月号の名古屋YWCA機関誌より

「家族の中の暴力」 DV(配偶者間の暴力)家庭で育つ子どもの生き辛さ

子どもがDV家庭で育つことは児童虐待であると『児童虐待防止法』で定められている。

 加害男性は全てを自分の思い通りにコントロールしようとする。
思い通りにならない場合は「バカ」「ろくでなし」「役立たず」などの罵詈雑言や
身体的暴力をふるって相手を従わせようとするが、
経済的な理由等から被害女性はDVから抜け出せないことも多い。
それらの両親の関係性は子どもに生涯に亘って悪影響を与えていく。

 子どもは幼い頃から健全な人間関係を学ぶことができず、
良い子であることを強いられ、
自分の欲求を抑えて生きることとなるため、
自己尊重感が育たず、
健全な自己主張をして、他者に自分を判ってもらうことが困難となる。
その為、他者と触れ合う学童期に不登校になったり、
社会人となっても仕事が続かなくなる人は多い。

また、人が信頼できないため、
他者に援助を求めることも難しく、
孤立して生きるか、反社会的な生き方に知らず知らずに染まっていく人たちも多い。

適応的に生きているように見える人たちも過剰適応をするため、
緊張感が強く生き辛さを抱えて生きることとなる。

また、両親を役割モデルとして育つため、
男の子はDV加害者に(暴力の連鎖…約30%)、
女の子は自己抑圧的であるためDV被害者になりやすい。

DVを個人的な男女間の問題と捉えす、
何の罪もない子どもたちの未来に影を落とす恐ろしい犯罪であるとの視点で、
社会問題として捉え、いろいろな施策が立てられることが重要である。

トピックス! 「家族の中の暴力」 夫・恋人からの暴力 

2015年度6・7月号の名古屋YWCA機関誌より

「家族の中の暴力」 夫・恋人からの暴力

2001年超党派女性議員によりDV防止法が成立し、
被害女性への相談と保護、自立支援等がなされています。

支援現場で感じる14年間の変化には、
結婚年数が短い若い世代の女性たちが
離婚を選ぶ傾向がみられるように思います。

その一方で加害夫は
加害が見え易い身体的暴力を避け
精神的暴力(モラルハラスメント)による、
巧妙で他人には分かりにくい暴力を
選択するケースが相談から感じられ、
DVが計算づくで選択された卑劣な行為である事が分かります。

DVが起きる背景に女性差別が有ります。

加害夫は妻を所有物のように考え暴力による支配を良しとして、
犯罪(傷害・暴行・脅迫・器物損壊・名誉棄損、監禁、強姦)とも
言える様々な暴力(DV)が家庭内で繰り返されています。

しかも、傷害や暴行等は親告罪では無いにも関わらず、
夫婦間では被害届を出さない限り警察は捜査も検挙もしませんでした。
現在は暴力の程度によっては
届けがなくても逮捕されるなど変化が見られます。

内閣府の調査ではDVで離婚したくてもできない女性が半数以上です。

理由は経済的問題と子どもへの影響。
女性がシングルでは生き辛い社会である事も女性差別によるものです。

女性という被差別当事者として
「DVを許さない、女性差別を許さない」と意思表示し、
地域では「被害者を責めない、加害者を許さない」事が、
DV根絶に繋がる一歩だと考えます。                                 

トピックス! 「家族の中の暴力」に目を向けて~「私」を守る 

2015年度4・5月号の名古屋YWCA機関誌より

「家族の中の暴力」に目を向けて~「私」を守る

ウィメンズカウンセリング名古屋YWCAの女性相談・支援事業は、
今年17年目に入ります。

これまで実に多くの女性たちと出会い、
つながり、学びあい、
寄り添いながら今に至っています。

私たちは誰もが自由であり、権利の主体のはずです。
でも残念ながら、
いまだに女性が自分の生きたいように、自由に人生を生きることを
邪魔されたり、許そうとしない勢力も健在で、“Let It Go!”は、
そう簡単にはいきません。

女性相談の主訴は、
多くの場合がその人だけの悩みにとどまりません。
「誰の問題か」という境界が引けない、
他者優先せざるをえない側に立たされ、
「誰か」の責任が押し付けられている。
そのことが大きな課題です。

今年度のトピックス!は「家族の中の暴力」がテーマです。
「家族」だからこそ「秘密」にされ、暴力は繰り返され、被害は深刻を極めます。
家族という密室、
濃密な関係、
愛着・愛情にからめとられるもどかしさ、
苦しみ、葛藤など、
終わりのない課題が山積しているのです。

家族の中の暴力とは・・・
「夫婦関係」でいえば、DV、虐待、モラル・ハラスメント、
性暴力、妊娠・出産、離婚、
養育費・親権・シングルマザーの問題など、
数え上げればきりがありません。

さらに「DV家庭で育つ子ども」の虐待環境、面前DVは
子どもたちの発達と心理に大きく影響します。

「子どもへの暴力」「性虐待」は自尊感情を直撃し、
その影響は生涯にわたって被害者を苦しめます。

さらに女性の貧困、子どもの貧困、母娘関係、介護問題など、
女性問題は政治と社会の問題のしわ寄せの縮図といえるでしょう。

トピックス! 「家事ハラスメント」が招くDV及び女性の貧困 

2014年度12・1月号の名古屋YWCA機関誌より

「家事ハラスメント」が招くDV及び女性の貧困

NHKスペシャル「貧困連鎖、女性を襲う危機」を視聴した。
小1の時に父を失くし、
妹の世話をしながら家事一切を引き受けている
19歳のA子さんが登場した。
パートで働く母の給料は8万円。
1日の食事代は3人で500円。
それでも未来に夢を託して
通信制大学で福祉関連の学びを続けている。

日本は子を持つ女性に世界最悪の賃金差別があり、
16歳未満の子どもを持つ
25歳~44歳の女性のフルタイム労働者の平均賃金は、
わずか男性の39%である(イタリア97%、韓国54%)。
一方、15歳~64歳の女性のUnpaidwork(家事労働)は、
1日あたり
299分で男性の5倍であるのに対し、
男性のPaidwork(支払い対象の仕事)は375分と世界最長である。

日本の社会は妻に支えられて
企業に仕える「妻付き男性モデル」を基準として作られている。
バブル崩壊以前は、
妻に食べさせるだけの賃金を企業は支払う代わりに
働く機械として男性を長時間拘束する。
一方、女性の外での働きは
「女なら誰でもできるただの仕事」の延長としての仕事を与えられ、
賃金体系も安く抑えられてきた。

1985年、雇用機会均等法制定と同時期に、
女性に対する労働時間規制の撤廃が行われ、
女性も働く機械としての機能を求められるようになった。

家事・育児・介護と仕事の両立に疲れた女性が
夫に家事分担を求めると
「家事を強要する」
「家事を頼んでおいて文句を言う」
「これは家事ハラスメントだ」などと
本来の家事ハラスメントの定義を
捻じ曲げた言説が社会で叫ばれるようになり、
女性は時間に拘束されない低賃金の働き方に変えざるを得なくなる。
家事労働を蔑視、無視、排除する本来の意味での『家事労働ハラスメント』は
女性の自立を妨げ、『養われる妻モデル』を作り出し、
家庭はドメスティック・バイオレンス(夫から妻への暴力)の温床となる。

夫と離婚したり死別した母子家庭の環境は
冒頭のA子さんの家庭のように厳しく、
しかもA子さんの目指す福祉関係の仕事は、
家庭でのただ働きの家事の延長として
低賃金に抑えられ貧困の連鎖を招きかねない。
これは女性だけでなく、シングルファザーもご多分にもれず、
家事を担う立場での長時間労働は厳しく
過労死、過労自殺、尊属殺人も起きかねない状況にある。

景気低迷の現在、
企業は調整弁としての派遣労働者を
『養われる妻モデル』の女性だけでなく、男性にも広げている。
雇用不安定さは社会の安定さを欠き、
人々に未来への希望を失わせている。
派遣やパート労働で前途不安の女性たちの姿を見るにつけ、
安倍首相が唱える『女性を活用する社会』が
さらに女性を働く機械化に追い込み
苦しくさせるだけの政策に終わらないことを切に願っている。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。